生産から食べるまで
1.種まき
我が家は5月10〜20日くらいに種まきをします。パレットに土を入れ、その上から種をまき、さらに土をかぶせておきます。
それを、水を入れならした田圃に並べて、パオ(繊維質の白いシート、保温などにも使える)をかぶせておきます。
1ヶ月ほどで植えるくらいに成長します。その間、田を水で埋め表面が十分に柔かくなるようににします。
2.田植え
田植えは機械でやります。一度に4条植えてくれるので3〜4日もあれば終わるほどですね。
3.水管理
田植えが終わると後は水管理と畦(あぜ)の草刈りなどです。幸い水は豊富にあるので天候に会わせ良い条件になるように管理します。天候により病気が出たり、害虫にやられたりしますが、我が家ではよほどのことがない限り消毒など農薬を使うことはありません。
4.稲刈り
10月になると平均的に10日前後から稲刈りを始めます。これは3条刈りのコンバインでやります。
5.乾燥
刈り込んだら乾燥機で乾燥させます。刈り込んで直ぐは25%程度の水分を含んでいるのですが、そのままでは籾摺り(もみすり)ができないので15%(保存に適した水分量)程度に乾燥させます。我が家では食味が落ちないように16%を目標にしています。
さいわい乾燥機が陰干しに似せた乾燥を出来るので、通常より1.5倍ほど時間と燃料がかかりますがそれでやっています。
この乾燥のやり方で食味が大きく変わっていくのですが、知らない人が多い気がしますね。
6.籾摺り
一回の乾燥機ごとに籾摺りをします。籾殻を取るのですが、これは乾燥が旨くできていないと取れにくかったりして機械を傷めたりします。乾燥しすぎてると米が割れたり食味が落ちてしまうので注意が必要です。これで玄米になります。
7.精米
玄米では薄い皮が残っていますので、このままでは白い飯にはなりません。精米してようやく白米として炊ける状態になります。
実は我が家では玄米での販売が基本なのですが(精米は食べるときに自分でやるように。食味が落ちないから)、やはり白米で欲しい方はいらっしゃいますので白米でも販売します。ただし5分です。これは表面の皮をどのくらいはぐかの数値ですが、かろうじて皮がはげた状態ですね。炊きあげると白いと言うより黄色がわずかに入っているように見えます。これがおいしいところです。
白くなくてはいけないと思われる人もいるでしょうが、栄養分を捨てるような物。おいしいところは食べましょうよ、もったいない。
8.炊飯
私は米を炊くと言うことにこだわっていただきたい。当然炊くには水が必要ですが、これは水道水なんかで炊かないでください。
できれば生成したものに(せめて一回沸騰させたものを使う)、最良は我が家の水ですがね。せっかく旨い米を水で台無しにして欲しくないです。新米に使う水は通常よりも少なめにしないと柔らかくなってしまいます。気をつけて。
9.食べる
最高の食感を楽しんでください。粘りがあります。暖かいままで食べるのも最高ですが、一度冷やした物も試してみてください。これこそ美味だと感じることでしょう。これを食べることの出来るあなたは最高の贅沢を味わっているのです。