元田裕次的単語説明
自然栽培
人為的に肥料を与えず、農薬を使わず、作物の持つ力を引き出して栽培する方法。理解を得るため無肥料栽培、無肥料無農薬栽培などの呼び名でいう事も結構ある。
作物の力を引き出すことや、管理のためにビニールハウスの使用、トラクター耕起なども行う。
大事なのは作物の中身であって、農法の問題ではない。目指すは絶対的安全な食材であり、環境に優しく、生業として成り立つことである。
肥毒
畑作にて強く現れるマイナス現象。耕作地において肥料や農薬などが集まった作物に害をなすもの。自然の力にマイナスに働くものの総称。
長年肥料とか農薬を使っていると肥毒層が形成される。それは色んな分布をするみたいなのだが、地表から20〜50cmあたりに現れるものを確認している。
2005.3.19(土)自然農場化への取り組み1肥毒層検査1、2006.3.20(月)自然農場化への取り組み4肥毒層検査2年目
実際には土を掘り起こして調べないとわからないのだが、そこは周りに比べて温度が低く硬い土になっている。
これが存在すると、地中からの自然の力を妨害され作物の自然の力を引き出すことができなくなる。
自然栽培にはこの肥毒との戦いがあるのだ。
肥毒は肥料、農薬、分解されていない残渣、枯れていない草(植物)などがあり、完熟されていない動物性肥料などが一番危ないらしい。
肥毒層があると自然の力を求められないので、人為的に肥料を与えないと肥料切れを起こす。
水稲などは水による浄化作用が働くためにこの層は形成されにくいらしいが、効率化の機械による耕板が存在する。
肥料
多種多様に出回り販売されている。
化学肥料は人工的にチッソ、リン酸、カリウムを配合し作られる。植物は無機質でした養分を吸収できないので、無機質化学肥料は即効性である。
しかしそれだけでは微量でも必要な養分とのバランスが悪く、過敏症などの原因の一つにあげられ敬遠される傾向にある。
そこで注目を浴びたのが有機肥料を駆使した有機栽培
有機肥料は化学肥料にも使われ配合されるようになってきたが、つまりは有機質なので微生物とかバクテリアの力を借りて分解し無機質に変化しないと肥料としての効果は無い。
その為即効性が無く、多量に使う傾向にある。これはチッソ過多、残量が多くなり、悪影響を及ぼす可能性が高い。
チッソ過多による制限は日本には無いがヨーロッパなどの諸外国では規制されている事実がある。よくないから規制される。
ブルーベビー症(赤ちゃんが呼吸困難で皮膚が青紫に変化し苦しみ場合によっては死に至ることからこの名前がつけられた)はチッソによる酸素不足が原因。
緑のきついチッソ過剰の野菜を食べると起きやすい。野菜に含まれる過剰チッソが硝酸化チッソとなり、血液の中の酸素を運ぶ役割のヘモグロビンと反応するため酸素を運べなくなり酸素が不足してしまう。その為に酸欠になってしまうもの。